
京王閣競輪GⅢ「東京オーヴァルカップレース」の決勝戦は28日に行われ、鈴木竜士(31=東京・107期)が優勝、賞金382万円(副賞含む)を獲得した。鈴木のGⅢ優勝は2月の小松島ミッドナイトGⅢ以来、2回目。
レースは真杉がスタート。真杉―吉田―鈴木―内藤―寺崎―三谷―友定―荒井―小倉で周回。赤板で荒井―小倉が上昇するが真杉が突っ張る。打鐘で寺崎―三谷―友定が仕掛けると真杉も踏み込んで3番手の友定を吉田がさばく。寺崎―三谷―真杉―吉田―鈴木―内藤で最終周。真杉がホームから巻き返すと三谷がけん制。真杉が不発とみるや吉田が最終バックから捲る。吉田―鈴木―内藤で捲り切って直線に向かい、鈴木がゴール直前で吉田を差す。
20年に東京に移籍した元茨城の鈴木は「まず(吉田)拓矢に離れないこと」。同期同県だった吉田の追走に集中して地元GⅢの決勝戦に臨んだ。「真杉も拓矢も凄い。今年のグランプリを走る2人におんぶに抱っこでお世話になった。僕は何もしていない。2人のおかげ。ラインに恵まれました。優勝できるとは思ってなかったし、今までの優勝の中で一番うれしいです」。真杉と吉田に何度も何度も感謝して、地元GⅢ優勝の喜びを語った。
「今の競輪は先行力がないと勝てない。(先行力をつけて)次は自分が前で2人(真杉と吉田)を引っ張りたい」。鈴木にとっては今後の目標が確立された優勝劇だった。
◇鈴木 竜士(すずき・りゅうじ)1994年(平6)1月18日生まれ、千葉県柏市出身の31歳。私立柏日体高卒。15年7月プロデビュー。通算成績は810戦214勝。主な優勝はヤンググランプリ(17年)。1㍍68、72㌔。血液型A。
次走予定 優勝した鈴木と2着の吉田拓矢は8月12~17日のGⅠ函館オールスター、3着の内藤宣彦は8月5~7日の四日市FⅠ。